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ビートは遊びのための車として開発され、1991年の発売以降、個性的なスタイリングと軽快な走りから、現在まで多くの人を魅了してきました。
マニュアル式のソフトトップを採用し、ミッドシップエンジン・リアドライブレイアウト(MR)、2シーター、内装ではゼブラ柄のバケットシートを採用するなど、非常に個性の強い車となっていました。
ボディカラーは「カーニバルイエロー」、「フェスティバルレッド」、「ブレード・シルバーメタリック」、「クレタホワイト」の4色をラインナップしていました。
また、専用色を擁した特別仕様車に「バージョンF」「バージョンC」が存在し、「バージョンF」はアズティックグリーンパールを採用した800台限定モデル、「バージョンC」はキャプティパールブルーを専用色とし500台限定モデルとなっていました。
その他にも、「バージョンZ」があり、既存色の「ブレード・シルバーメタリック」と、「エバーグレイドグリーンメタリック」を専用色としました。こちらは当初特別仕様車として登場しましたが、後に標準仕様となりました。
ビートのパワートレインには、直列3気筒のE07A型エンジンが搭載されています。当時の軽自動車には、馬力の自主規制がありましたが、NA(自然吸気)エンジンで唯一その上限の64PSに到達する車でした。レッドゾーンは8,500rpmと非常に高回転型のエンジンで、当時のホンダらしさが垣間見える1台となっています。
ビートの燃費性能は、10・15モードで17.2㎞/Lとなっております。車体が非常に軽量なため、アイドリングストップシステムやハイブリッドでなくても低燃費を維持することができるようです。しかしながら現代車と比べると見劣りしてしまいます。
現代の車にはない強烈な個性で多く人気を獲得しているビートですが、中古車市場を見てみるとどうでしょうか。
ビートの相場は状態によってかなり価格に落差がある印象です。低走行で外装状態の良いものには、プレミアのような価格がついており、高額取引もあるようです。反対に、程度の良くない車両の場合はかなり低価格となっているようです。
走行距離別では、10,000kmと50,000kmが境になっており、それぞれのタイミングで、価格の下落が一段大きくなっています。
グレード別では、台数限定の特別仕様車である「バージョンF」と「バージョンC」に高値が付きやすくなっている様子です。
ボディカラーも同様です。「ベースグレード」と「バージョンZ」には、そこまで価格差は見られません。専用色を除いたボディカラーは大きな価格差はないものの、最も人気なのがレッド系(フェスティバルレッド)で、次点でイエロー系(カーニバルイエロー)、シルバー系(ブレード・シルバーメタリック)が続くような傾向です。
人気の装備としては、スポーツモデルということもあり、社外のマフラーやアルミホイールが入っているもので、一部高く評価されているものもあります。
S660の登場後も高い人気を誇るビートですが、程度次第で高額になる可能性のある一台です。ビートの売却をお考えであれば、早めの売却をおすすめします。
ビートはその特殊性から専門性の高い車です。そのため条件が良ければ、専門店などで高価査定が付きやすいですが、本当に高値なのか確認するためにも、買取店やスポーツカー専門店で客観的な評価をしてもらい、買取価格を比較することをおすすめします。
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ビート(PP1型)は本田技研工業(ホンダ)が発売していたオープンカータイプの軽自動車です。
発売当時のキャッチコピーは「ミッドシップアミューズメント」であり、キャッチコピーの通り、オープンスポーツの2シーター・NA・ミッドシップと個性的かつ遊べる車となっています。
また、ATモデルの設定がなくMTモデルしか存在しないのもこの車の特徴です。
ビートは同年代に発売されていたスズキ カプチーノ(EA11R型)、マツダ オートザムAZ-1(PG6SA型)と合わせて、頭文字をとって『平成ABCトリオ』とも呼ばれていました。
ビートの生産終了後、ホンダでは長らくオープンカータイプの軽自動車はありませんでしたが、同じコンセプトとなるS660(JW5型)が後続車として存在します。