BMWのZ3は、1997年から2002年までの間に製造されていた、ライトウェイトスポーツカーです。当時のスポーツカーブームを牽引する存在として大きく注目を集めていました。
何度かマイナーチェンジを行いましたが、1999年には、BMWの伝統である直列6気筒DOHC、シルキーシックス搭載となりました。ボンネットは、直列6気筒を収納させるためにパワーバルジを採用。
当時の人気車種であるマツダのロードスターに対抗するため、Z3はBMWの中でも安価で販売されたのが特徴です。
Z3の魅力といえば、何といっても、オリジナリティ溢れる見た目といえるでしょう。
クラシカルな雰囲気は、他のどの車種にもない特徴です。ドライビングフィーリングは、ゴーカートに乗っている感覚を味わうことができます。
デビュー以来、比較的長い時間が経過していることも、魅力といえるかもしれません。同じタイプの車を街中で見かけることがほとんどないため、優越感に浸れます。
流れるようなボディデザインもユーザーには申し分ありません。
Z3は、そのスタイル抜群のボディには定評があります。サメに似ていると評されるのも、そのスマートさを物語っています。
リアフェンダーの見た目も最高と評判。スポーツカーでもあり、オープンカーでもあることから、周囲の視線を独り占めできるのも利点です。
内装はシンプルな点が喜ばれています。あれこれと余計な装備がないのが、かえって高評価に。二人しか乗れないというのが逆に強みになっているのも、特徴といえるでしょう。
Z3は、雨天時を除けば、走りやすさも満点。自然の心地よい風を存分に感じることができるのも、オープンカーならではの良さです。
また、自慢の排気音がドライバーをその気にさせてくれます。
スタイリングも抜群。走り出しもスムーズ、加速も申し分なし。高速回転にかけて、ナチュラルでスムーズに回るエンジンも魅力です。
レッグスペースが広めとなっており、乗り心地もよくドライバーと同乗者にとっての快適なドライブが楽しめます。
Z3の燃費は、1Lあたり8～13km程度、排気量は1800～3000cc程度となっています。
燃費については、いささか物足りないという印象を持つ人もいるかもしれません。しかしながら、発売開始以来からの時間の経過を考えれば、致し方ないといえるでしょう。
オープンボデイでもあり、クラシカルなスポーツカーとして絶大な人気は今でも健在です。最高出力は140ps～231psと、最近の人気車種と比較しても遜色ありません。
